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【マレーシア的観光スポットシリーズ:05】守護神は本物の蛇!蛇を繁殖させるペナン島の蛇寺

目次

こんにちは!逗子マリナです。

マレーシア国内を旅していると、気になるのが観光地のアトラクション。まず目を引くのが東南アジア感漂う色使いと造形物。

サービス精神旺盛(なの?)なマレーシアのアトラクションに気のむくまま入ってみたレポートです。

蛇寺(Snake Temple)

今回は観光スポットではありますが、アトラクションではありません。ペナン島のバヤン・レパス(Bayan Lepas)地域にある儒教寺院の蛇寺(Snake Temple)です。

ペナン島蛇寺スネークテンプル

後述しますが、この蛇寺は正面はとても趣があるのですが、寺院の背後にはギリギリまで工業団地が迫っていて驚きます。

仏教では動物が神の使いとされることも多く、寺院内の装飾に描かれていることがあります。例えば鹿、牛、猿などが知られています。

蛇はむしろ御先(みさき)というよりも神様そのものとして信仰を集めていることが多く、日本でもヤマタノオロチを始め太古の昔から祀られてきました。

ペナン島蛇寺スネークテンプル

神話の中や言い伝えなど、象徴としての存在ではなく、生きた本物の蛇を本堂に祀り、なおかつ繁殖もさせている、というのが今回の蛇寺です。

参道からすでに蛇が感じられる蛇寺

のんびりとした風情ある参道には、お土産物店が軒を連ねています。どこか昭和的な情緒を感じつつ、本堂の右へ進みます。

ペナン島蛇寺スネークテンプル

と、いきなり「蛇の繁殖場(Snake Breeding Area)」という看板が。

ペナン島蛇寺スネークテンプル

中に入ると、まず大きなニシキヘビとの2ショット撮影ができるコーナーがあります。アジアの観光地に多いアトラクションです。

撮影料RM10(約263円)ですが、さらっと勧めてくるだけであっさり通過。
むしろツアーで来たと思われる人々が我先にと撮影をしていました。

さらに奥に行くと、タイルに囲まれた小さな庭がありました。

本当に生きた蛇がいるのか?

蛇は?

ペナン島蛇寺スネークテンプル

もしかすると今は蛇の繁殖はしてないのかと、すぐそばで掃除をしていた寺院の方に聞いたところ……。

「よく見てごらんなさい。蛇は木の枝で体を休めていますよ。すごいたくさんいますよ。」

ここからは蛇が苦手な人は閲覧注意です。

↓ ↓ ↓ ↓

ペナン島蛇寺スネークテンプル

カメラをズームすると……木の枝のようなものは、蛇、蛇。

目が慣れてくるとあちらこちらに蛇がその身を枝に預けています。が、微動にだにせず。

そこへ先ほどの蛇写真を撮っていたツアーの人たちが一目見るなり「あ、あれおもちゃだね」と口々に言って、すぐにその場をあとにしました。

本物かおもちゃなのか見ていると、ちょっと大きめの蛇の口の先からチロっと赤いものが瞬間出てきました。生きています

その後よく見ていると、体をくねらして動いている個体も。緩やかな動きがまさに蛇。

ペナン島蛇寺スネークテンプル

蛇寺の敷地裏手ギリギリには工場が迫り、このような風景もマレーシアの今。

先ほどの寺院の方に伺ったところ「周囲が開発され工場が建つまでは、すぐ裏手に蛇がたくさんいたんですよ。蛇を見つけた僧によって開祖した寺なので、蛇を絶やしてはいけないので繁殖させているんです」とのこと。

それにしても工場近い……

蛇寺の本堂に祀られているのはもちろん……生きた蛇

ペナン島蛇寺スネークテンプル

真っ先に蛇を見に行ってしまい、肝心の参拝を後回しにしてしまったので、本堂へ戻ります。中央の祭壇両側に赤い台には、なんと生きた蛇がとぐろを巻いて鎮座しています。さすが守護神。

ペナン島蛇寺スネークテンプル

しかも台の下部には「毒ヘビ注意」「生きている蛇を傷つけないように」など注意が書いてあります。活発に動いていませんが、時折体をしならせていました。

※実際には毒は抜いてあるとのことです。

今まで数多くの仏教寺院、儒教寺院と行きましたが、生きた蛇をそのまま祀っている、というのは初めてでした。ただ、私が蛇がやや苦手なので、及び腰で参拝してしまったは後悔しています。

◾︎蛇寺(Snake Temple/蛇廟)
住所:Jalan Sultan Azlan Shah, Bayan Lepas Industrial Park, 11900 Bayan Lepas, Pulau Pinang

zushi_marina

マレーシア在住のライター逗子マリナです。 観光や生活、ちょっとした風景などを気ままに書いていきます。